こんにちは。公立小学校6年生の母、アリーです。
ネット上では世界中のこどもたちが楽しくプログラミングを学んでいる姿をよく目にします。
そして今、痛切に感じることは、「日本のこどもたちは完全に置いていかれているなあー。」ということです。
世界の国々では学校でプログラミングを学ぶことが必要か必要でないか、などと議論している段階はとっくの昔に終わっています。コンピュータサイエンスやプログラミングについて学ぶことはこれからの時代を生きていくために必要不可欠なスキルである、というのは当然。どうやって子どもたちに楽しく、わかりやすく教えたら良いかを考えて、世界中で様々な取り組みがされています。
さて、息子トモチンの通う公立小学校のある先生に
「学校でプログラミング学習の機会はありますか?」
と伺ってみたことがありました。
先生は笑顔できっぱりとおっしゃいました。
「いいえ。ありません!担任の裁量でやるクラスもあるかもしれませんが、私、パソコン全然できないんで!!」
期待はしていませんでしたが、予想をはるかに超える関心の無さでした。2020年からプログラミングが必修化されるって本当なんでしょうか?!
パソコン室というのは一応学校にあるらしいのです。そこにはものすごく古い低スペックな(息子談)分厚いラップトップが30台くらい置いてあるらしいのですが、それで何をするかというと、「調べ学習」と言ってインターネットで検索をするだけなのです。
息子はパソコンクラブというのに入ったのですが、そこでもカレンダーを作ったり調べ学習をする程度でプログラミングには全く触れないそうです。
物足りなすぎてつまらなくなった息子は、とうとう顧問の先生に直談判。
「せっかくパソコンクラブでパソコンを使うのだからプログラミングをやりたい!」
と顧問の先生を説得し始めたのです。
「僕たちが大人になったら、コンピュータは何にでも入っていて、誰でも絶対使うようになる。プログラミングはコンピュータに命令するものだからわかるようにならないと、やりたいことができなくなる」
「Scratchというものを使ってプログラミングをやりたい」
と言ったそうです。
最初、先生はScratchを知らなかったそうで、取り合ってもらえなかったようです。
そこでScratchを先生に説明し、地道な説得を重ね、ついに先生から
「じゃあ、夏休み私も勉強しておくから、秋からみんなでやろう。」
というお返事をいただいたそうです。
小学4年生の時にも、担任の先生が家庭訪問にきた時にScratchのゲームをお見せして、これを学校でやりたい!とお願いしたことがありました。
その時の担任の先生も、Scratchのことはご存知ではなかったのですが、作品を見て「これは面白いねー!」ということになり、クラス全員に授業でプログラミング学習をする機会を作ってくださいました。(先生ありがとうございました!)
今気づくと学校でプログラミングをするというチャンスを作ってきたのは、息子自身でした。
先生を説得するため、必要性を語ったりしていますが、彼を動かしている一番の理由は「プログラミングが楽しいから」。
楽しいから学校でもやりたい!友達にも教えてあげたい!という単純な動機です。
その単純な「楽しさ」が彼を動かし、周りの人も動かし、気がついたら私も動きまわっています。
大人が必修化だからとか必要だからとか上から押し付けても全然面白くないし、逆にプログラミングを嫌いになりそうです。
子どもたちが自分から「プログラミングおもしろいからやりたい!」と、どんどん言い出したら、周りの環境も変わって行きます。
子どもたち自身がプログラミングを好きになって、学校で流行らせるぐらいになったら楽しそうだなーっと思っています。
こんな文書くとトモチンえらいとか言われそうだけど実際は全くそうではありません!1日中ゲームばっかりしています!宿題やってくださーーーーい!!!!お願い。
向井アリー
この記事へのコメントはありません。